PRS Custom 24はなぜ選ばれ続けるのか?40年以上愛されるフラッグシップモデルを公式ディーラーが徹底解説

音楽、楽器コラム

こんにちは、Guitar Shop TONIQ店長の小澤です。
Guitar Shop TONIQでは、PRSをはじめとする国内外のギターを中心に、販売・買取・メンテナンスを通じて、プレイヤーの理想の1本探しをサポートしています。

長年PRSを取り扱ってきた経験をもとに、スペックだけでは分からないCustom 24の魅力や、時代とともに進化してきたポイントについて詳しく掘り下げていきます。 

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PRS Custom 24とは?

1985年、Winter NAMM Showで発表されたCustom 24は、現在に至るまでPRSを代表するフラッグシップモデルとして世界中のギタリストから支持され続けています。
PRSというブランドの歴史はCustom 24とともに始まり、ともに成長してきたと言っても過言ではありません。

「Custom」という名称は、Paul Reed Smith氏がブランド創設以前に製作していたギターに由来します。

創業前の標準仕様はオールマホガニーでしたが、オプションとしてメイプルトップを採用した特別仕様を「Custom」と呼んでいました。
当初は単に「Custom」と呼ばれていましたが、後にCustom 22が登場したことで区別するため「Custom 24」という名称が定着しました。


進化し続けるCustom 24

Custom 24は1985年の登場時点ですでに完成度の高いギターでした。
しかしPRSは「最新が最良」という思想を掲げるブランド。
40年以上、立ち止まることなくアップデートを続けています。

1985年当初はStandard Treble / Standard Bassピックアップを搭載。

1991年にはダブルアクショントラスロッドを採用し、ピックアップもHFS Treble / Vintage Bassへ変更されました。

また、この頃まではブラジリアンローズウッド指板やムーンインレイが標準で、現在ではPRSの象徴となっているバードインレイはオプション仕様でした。

1993年にはStoptail仕様も追加されます。
2005年には20周年記念モデルが登場。
2011年にはCustom 24にとって大きな転換点となるアップデートが実施されました。 

この年には

  • ・59/09ピックアップ
  • ・V12フィニッシュ
  • ・新設計5Wayブレードスイッチ
  • ・Phase IIIロッキングチューナー
  • ・Pattern Regular / Pattern Thinネック
  • ・新デザインバードインレイ

など、現在のCustom 24へ繋がる仕様が一気に導入されます。

2015年には30周年記念モデルとして85/15ピックアップを採用。
2020年にはTCIプロセスが導入され、
2024年頃にはオールラッカーフィニッシュへ移行。

さらに2025年には40周年記念モデルとともに、新開発のDMOピックアップが搭載されました。

このようにCustom 24は誕生から40年経った今でも進化を続けています。

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Custom 24が選ばれ続ける理由

PRS伝統のボディ構造

基本構成は

  • ・マホガニーバック
  • ・メイプルトップ
  • ・マホガニーネック
  • ・ローズウッド指板

というPRS伝統の組み合わせ。

一見するとレスポールに近い木材構成ですが、ダブルカッタウェイ、薄めのボディ厚、バックコンターによってまったく異なる演奏性を実現しています。
軽量で抱えやすく、ハイポジションまでストレスなくアクセスできる設計は、現在でも高い完成度を誇ります。

さらにPRS独自のViolin Carveによる立体的なトップ、美しいフィギュアドメイプル、鮮やかなカラーリング、そしてバードインレイが所有欲も満たしてくれます。


ナチュラルバインディング

PRSの象徴とも言えるディテールがナチュラルバインディングです。
トップ材の縁だけを着色せず残すことで、本物のバインディングがあるかのような高級感を演出しています。

現在では多くのブランドが採用していますが、PRSを象徴するデザインとして、多くのギタリストに知られています。


演奏性を追求したネック設計

Custom 24には

  • ・25インチスケール
  • ・10インチ指板R
  • ・24フレット
  • ・ダブルカッタウェイ
  • ・滑らかなネックヒール

など、現在では定番となったモダンスペックが数多く採用されています。

Fenderの25.5インチとGibsonの24.75インチ、その中間となる25インチスケールはテンション感のバランスが非常に良く、ジャンルを問わず扱いやすい設計です。

1985年当時、多くのギターが21〜22フレットだった中で24フレットを採用しながら、高音域の演奏性まで考え抜かれていた点は非常に革新的でした。


豊富なサウンドバリエーション

初期モデルでは5Wayロータリースイッチを採用し、2ハムバッカーながらストラトキャスターやテレキャスターのハーフトーンを思わせるサウンドまでカバーしていました。

その後は3Wayトグルスイッチ+コイルタップや5Wayブレードスイッチなど時代に合わせて進化。

現行のCustom 24では、

・Neckハムバッカー
・Neckタップ+Bridgeハムバッカー
・Neckハムバッカー+Bridgeハムバッカー
・Neckコイルタップ+Bridgeコイルタップ
・Bridgeハムバッカー

という5種類のサウンドを瞬時に直感的な操作で切り替えることが可能です。

PRSがフラッグシップモデルに採用した5つのサウンドバリエーションがこれだったということで非常に考えられた組み合わせであると言えます。

また、24フレットモデルでありながら、NeckポジションとBridgeポジションのキャラクターがしっかり分かれている点もCustom 24ならではの魅力です。

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なぜ24フレットなのにファットなNeckサウンドを実現できるのか?

Custom 24の大きな特徴のひとつが、PRSの象徴でもある24フレット仕様です。

一般的に24フレットギターは、22フレットモデルと比較してネックピックアップの位置がブリッジ側へ移動することが多く、ネックポジション特有の太いサウンドを得ることが難しいと言われています。
しかしCustom 24は、最初から24フレット仕様を前提として設計されたモデルです。

25インチスケール、ボディ形状、ピックアップ配置などを総合的にバランスさせることで、24フレットながら豊かで存在感のあるネックピックアップサウンドを実現しています。

「後からフレットを増やしたギター」ではなく、「24フレットで最高のバランスを追求したギター」であることも、Custom 24が長年支持される理由のひとつです。


PRSオリジナルハードウェア

Custom 24にはPRS独自開発のパーツが数多く採用されています。

Carlos Santana氏のリクエストから生まれたPRSトレモロは、滑らかなアーミングと高いチューニング安定性を両立。

さらにロッキングチューナー、オリジナルノブ、ピックアップリング、アルマイト製キャビティカバー、トラスロッドカバーなど、細部に至るまでPRSオリジナル設計です。

見た目だけでなく、長く使用する道具としての実用性も徹底的に考えられています。


現在ではさらに選択肢も充実

Custom 24をベースにした派生モデルも数多くラインナップされています。

  • Custom 24-08
  • Custom 24 Piezo
  • Custom 24 Floyd

など、それぞれ異なる個性を持ち、自分のプレイスタイルに合わせて選ぶことができます。

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まとめ

Custom 24は、伝統的な木材構成と革新的なアイデアを高い次元で融合させた、まさにPRSを象徴するモデルです。

高い演奏性、美しいルックス、豊富なサウンドバリエーション、優れたチューニング安定性。そのすべてが高水準でまとめられており、「最初の1本」としても、「一生付き合う1本」としても選ばれ続けています。

登場から約40年が経った現在では、Fender StratocasterやGibson Les Paulと並び、エレキギターを代表するスタンダードモデルのひとつとして確固たる地位を築いています。

常に進化を続けながら、世界中のトッププレイヤーから愛され続ける理由は、実際に手に取って演奏することで、きっと感じていただけるはずです。

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